「RE・倉庫」 実績


「これから業績を伸ばしていくためには、
 既存スペースでは満足することはできませんでした」

【東京都・港区】 サロン・ド・ユニベール様  2007年4月竣工

実現までの経緯

コンサルティング、ギャラリー事業などを展開する「サロン・ド・ユニベール」が所属するグループ企業は、 第3東運ビル2階の約20坪部分をオフィスとして活用。業務拡張により、手狭となっていたこともあり、 あらたに55坪へと拡張を図る形で「RE・倉庫(リ・ソーコ)」に着手しました。

元来「RE・倉庫」事業は、倉庫の持つ3次元的に「広く自由な空間」を再活用する事業でありますが、 倉庫の中にはそのような「空間」を獲得するため建物の一部にそれとは対照的なネガティブな空間を生じてしまう場合があります。 本事例は、このような理由で発生した狭く低い空間をいかに有効に活用できるかという、 「RE・倉庫」事業にとっても新しいベクトルを模索する良い機会となりました。

お客様インタビュー(テナント様)

サロン・ド・ユニベール ご担当者様

視覚的な工夫が凝らされたことで、奥行きが生まれ、圧迫感がなくなりましたね

「サロン・ド・ユニベール」が所属するグループ企業では、コンサルティングを核に事業を展開してきたわけですが、 ギャラリーなどの新規ビジネスに着手し、これから業績を伸ばしていくためには、既存スペースでは満足することはできませんでした。 たまたまオーナー様より、隣接スペースが空いているとのお話を受け、増設に踏み切りました。  倉庫といえば天井高が高いイメージがあるかもしれませんが、ここに限ってはそうではありませんでした。 1階に入居されている物流業者様のトラックバースの天井が2階部分までに進出し、増設スペースにおける梁下の もっとも低い部分では1.7mと非常に圧迫された環境がありました。移転するよりはコストが安くすむメリットがあり、 増設に踏み切りましたが、「RE・倉庫」前は、見た目的に、長所よりは短所が目立っていたことは否めません。

「RE・倉庫」時には、床のラインを縦から横にしてみたり、壁面で区切ったエリアを複数設けたりすることで、奥行きを感じさせ、 圧迫感をできるだけ感じさせない構造になるよう工夫を凝らしました。梁下の低い場所に壁面を設けることで、 天井の低さという欠点を目立たなくさせました。

新設したギャラリーは、ライトの当て方から、一つ一つの絵画・家具の設置にいたるまで、視覚的な要素にこだわり、 ほかの増設した事務所エリアなどと併せ、隅々まで検討を加えていきました。お蔭様で壁面によって細かく区切ったエリア構成は、 奥行きを感じさせるだけでなく、訪れるお客様にとって、良い印象を与えているようです。入口を1箇所から2箇所に増やしたことで、 お客様のアクセスも大幅に向上しました。

限られたコストのなか、これだけ手を加えることができたのも、倉庫だからできたと思います。ギャラリーに展示する商品のなかには、 音がでる商品も陳列しますので、事業展開を図る上で、オフィスへの移転ではなく、騒音対策についてもあまり神経質にならずにいける 倉庫での増設を選択したことは正解でした。

施工内容

既存20坪部分の入居スペースから、55坪へと拡張を図りましたが、我々設計陣に与えられたのは、 天井高1.7~2.2mという空間でした。それゆえ、今回の「RE・倉庫」に際しては、 いかに低さを目立たなくさせるかに持てるデザインボキャブラリーをつぎ込みました。

梁の側面に壁面を合わせる事により「垂下る梁」というイメージを払拭し、以前はがらんどうの施設であったものを 壁面により区切られたプランとすることで空間に適度な緊張感を与えると共に、今回最大のデザインコンセプトである 「奥行き」を強調させることにより「狭さ、低さ」を低減させるという手法を採用いたしました。合わせて仕上げ段階では、 材料の選択及びその視覚的な方向性を検討し、綿密に計画された照明が落し込む影の大きさ形、 方向などと相まって圧迫感を低減させることに成功したと関係者一同自負しております

最後に新設されたギャラリーは、各スペースとも、お客様により絵画・家具・小物の配置等微細な部分まで配慮がなされ、 モダンでやさしい空間が創出されています。

お客様インタビュー(倉庫オーナー様)

東京倉庫運輸株式会社 池田雅一 取締役事業推進室長

長所を活かすだけでなく、短所を目立たなくさせる「RE・倉庫」の懐の深さに感銘

当社にとって「RE・倉庫」事業の3弾目となる「サロン・ド・ユニベール」様の事例は、 それまでのアプローチとは大幅に異なるものでした。

倉庫の天井高、大空間の特徴を活かせられたこれまでの取組みと違い、テナント様が増設した2階部分の天井までの高さは、 通常オフィスと比べても低い状況でした。1階に入居されている物流業者様のトラックバースの天井が 2階部分までに進出したことによって生みだされた環境は、天井高2.2m、梁下1.7mという空間でした。 倉庫の特徴の1つである大空間が活かせないどころか、それとは真逆の圧迫された空間を、いくら処置を施したとはいえ、 テナント企業様にご満足いただけることは不可能だと感じていました。

ところが「RE・倉庫」によって生まれた環境には目を見張りました。デザイン的な工夫や絶妙な照明計画により 天井高の低さが目立たなくなっており、さらに新設されたギャラリーにインストールされた絵画・家具・小物といった テナント企業様のこだわりによって、そこにはモダンな空間が出現しておりました。 お蔭様でテナント企業様にもご満足いただけているようで、「RE・倉庫」には、倉庫の特徴を活かすだけでなく、 欠点を目立たなくさせることにも絶大な効果があることを実感しました。

倉庫業者としては、倉庫の施設空間がムダなく活用できることは事業収益性の向上の観点のみならず、 社会インフラの寄与へ貢献できることにもつながりますので、大変、うれしく思います。ありがとうございました。

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